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プライベートガイド屋久島 代表の白水晃です。

・移住マニアを定住させた屋久島の魅力

まずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。

私は福岡県出身で、2018年に屋久島に移住して登山ガイドの仕事を始めました。

現在、妻と幼い息子の3人暮らしです。趣味は旅をすること。

というより、人生そのものが旅のようだとよく言われます。

24歳で福岡を離れて以来、韓国のソウル、台湾の台北、東京、青森、北海道のトマム、北海道の礼文島、兵庫の城崎温泉、インドのバンガロール、オーストラリアのブリスベン、中国の湖南省など、色んな所に住んできました。

世界各地を旅行したことがある方は珍しくありませんが、これだけ色んな所に住んだ経験がある人は少し珍しいと思います。
また、会社から受動的に行かされた転勤族とも違い、私は移住先を全て自分で選んで決めて来たというところが、特殊な所だと思います。

そんな移住マニアの私が、

「ここは長期的に住んで、ここの素晴らしさをもっと多くの人に伝えたい!」
と思ったのが、屋久島でした。

 

・屋久島の素晴らしさとは?

それは、圧倒的な自然です。
しかし、私が屋久島を訪れてすぐに感じたその素晴らしさは、屋久島のごくごく表面的な部分だったことに、あとで気づきました。
私が屋久島に長期的に住んで気づいたこと、
それは、屋久島は島全体に、様々な種類の感動が詰まった、宝石箱のような所だということです。

山、川、海、滝、沢、巨木、巨石、苔、、、
ざっと挙げるだけでも、様々な魅力があります。

また、屋久島は日本本土最南端の佐多岬から、南に約60kmという位置にあるにもかかわらず、一番高い宮之浦岳の山頂の平均気温は、北海道と同じくらいです。
植物は、気候に合わせて生息するので、日本がすっぽり入ってしまうような植生の変化を感じる事が出来ます。

 

・ガイドの仕事の醍醐味

しかし、このような感動は、屋久島の森を一日歩いただけでは、ほとんどの人が気づきません。
私たちガイドの仕事は、屋久島全体に散りばめられた、こういった感動の宝石の存在に気づく、お手伝いをさせて頂くことです。

また、屋久島のガイドはそれぞれ、自分のお気に入りのスポットを持っています。
そのお気に入りのスポットは、必ずしも有名なスポットではありません。

また、オススメのスポットは、お客様の好み、時間、季節、天候などによって変わります。
お客様と、状況に合わせて、最適なスポットをご案内し、満足して頂く。

それがガイドの仕事の醍醐味です。

 

・旅先で出会った旅人のようなガイド

最後にまた、私の趣味の旅の話をさせてください。
私が、旅が好きな理由の一つとして、旅をすると、自分の価値観が大きく広がる、ということがあります。

私は、24歳までずっと福岡に住んでいて、すごく狭い価値観の中生きていました。
その後、海外を旅するようになってから、価値観が大きく広がり、自分の生きたい道を生きるようになりました。

以前、オーストラリアのシドニーに住んでいた時のことです。
私は、6人部屋のドミトリーに泊まっていました。

ドミトリーとは、赤の他人と相部屋の宿のことで、プライバシーがない分、料金が安くなっています。
基本的には、まだあまりお金に余裕のない20代〜30代前半くらいの方が多く利用しています。

私がそれまでみた中でも、せいぜい40代〜50代くらいの利用者が最高齢でした。
しかし、私が泊まったシドニーのドミトリーには、84歳の韓国人のおじいちゃんが住んでいました。

さらに、隣のベッドには、同じく80代の奥さんまで住んでいたのです。
荷物からしても、明らかに旅行者ではなく、そこに長期で住んでいる人でした。

それだけでも驚きだったのですが、なんとそのおじいさん、出かけたと思ったら、ピエロの格好をして帰って来たのです。
なぜそんな格好をしているのか尋ねると、なんと路上で大道芸をして、チップを稼いで暮らしているのだそうです。

そのおじいさんと話したことで、私が今まで持っていた小さな価値観が、大きく広がりました。

それまでは、30を過ぎたら、流石にちゃんとした社会人にならないといけないのかな、という価値観で生きていました。
しかし、そのおじいさんと話したことで、

「あと50年はまだやりたいことやってても大丈夫だ!」

という価値観に変わりました。

私がご案内するお客様のほとんどは、私とは全く違った人生を歩んでいる方です。
そんな、違う人生を歩んでいる方とお話しするのは、私もすごく楽しみです。

そして、お客様にとって私は、全く違った人生を歩んでいる存在だと思います。
皆様にとって私が、シドニーで出会ったおじいちゃんのような存在になれたら、と思っております。