「ガイドさんは、全然汗かかなくて、涼しそうな顔されてますね。」
ツアー中に良く言われるようになりました。
実はこれ、歩き慣れてるからではなく、着てるシャツが違うというのが大きな要因です。
最近は涼しそうな顔で歩いてる僕ですが、ガイド一年目は、毎日滝のような汗をかき、背中から目に見えるほどの湯気を上げておりました。
というのも僕は、屋久島でガイドになるまで、山登りなどやったこともなく、登山用のシャツの重要性など全く分かっていなかったからです。
当時は、ユニクロの速乾性と謳われるシャツを着てツアーをやっておりました。
しかし、登山でかく汗の量は、一般的な速乾性のシャツでは処理しきれません。
そのため、元々汗っかき体質なのもあり、毎日4回、ビショビショになったシャツを着替えていました。
後に、登山用のシャツを着るようになり、一度も着替えることなく、10時間のツアーを終えられるようになりました。
肌に密着しているシャツがビショビショなのと、乾いた状態であるのとでは、快適さが全く違います。
ということで、登山時に着るシャツは、速乾性と吸湿性が非常に重要になります。
速乾性と吸湿性に優れている素材は、ポリエステルなどの化学繊維です。
綿は、吸湿性には優れていますが、乾きが遅いので、登山では絶対に避けるべき素材です。
化学繊維>綿
基本的に、スポーツメーカーのシャツは、化学繊維で作られています。
ですので、スポーツメーカーのシャツで登山をするのも、悪くはありません。
ただ、ずっと暑い状態が続くスポーツと、暑くなったり寒くなったりと状況が変わりやすい登山とでは、やはり求められる機能が違います。
より快適に山歩きを楽しみたいのであれば、登山メーカーが作っているシャツを選ぶのが安心です。
登山用シャツ>スポーツ用シャツ>普段着用シャツ