太古の昔、地球は今よりもゆっくり回転していた。
そうつまり、1日は24時間よりも長かったのだ。
人類が誕生した頃、1日の長さは24時間16分だった。
だから、我々の体内時計は、1日24時間16分で設定されている。
現代人の多くは、人間は1日24時間のサイクルで生きていると思い込んでいる。
しかし、それはあくまで、学校や会社など、日々決まった時間にやらなければならないことがあるから、無理矢理その時間に合わせているだけなのだ。
その証拠に、学生は夏休みに入ると、必ずと言っていいほど、朝起きる時間が少しずつ遅くなっていく。
これは、決して怠け者だからではない。
それが、自然な人間のサイクルなのだ、、、、
なんてことを、最近妄想してるニートです。
これ、ニート経験のある人だったら分かってもらえると思うけど、起きる時間に制限が無くなったら、絶対に起きる時間が遅くなっていく。
なんでなんだろう、、、?
僕は、5月末まで学校に通っていたので、1ヶ月前までは毎日朝10時に起きていた。
で、6月に入ってからニートになったので、起きる時間が自由になった。
最初は頑張って、同じ生活習慣を続けようと思ってたけど、やっぱり毎日少しずつずれていく。
で、気づいたら最近は、朝10時過ぎに寝て、18時前くらいに起きるようになってしまった。
起きて1時間もしたら、外が真っ暗になってしまうという生活も、あまり気持ちいいものではない。
なので、どこかで一気に元のサイクルに戻そうと思っていた。
最近、深夜0時くらいに眠~くなった日があったので、うたた寝をしていたら、そのまま6時間くらい眠ってしまった。
気づいたら朝の6時。
僕は、
『ラッキー。』
と思った。
『これで一気に早起き生活に修正出来たぞ。』
そう思っていたのだが、その日の夜は、深夜0時を過ぎても、いっこうに眠くならない。
朝6時くらいになっても、まだパワー全開だった。
結局眠くなったのは、朝10時前。
で、起きたのは17時過ぎ。
なぜだか知らないが僕の身体は、24時間16分のライフサイクルには、非常に規則正しく体内時計を修正してくれるのだ。
そんなわけで、僕はまだ起きている。
言っておくが、これは早起きではなく、夜更かしだ。
ちなみに、インドと日本では3時間半の時差があるので、日本では今13時くらいだろうが、インドではまだ9時半くらいだ。
僕は毎日、英語の勉強を、○月○日はどこまでやった、というふうに記録しているが、その記録上では今はまだ7月2日だ。
僕が起きる頃には、日本時間での7月3日は、あと3時間ちょっとしか残ってないことになる。
だから最近、ネットを見てると色んな所で、日付に違和感を感じる。。
で、僕にとってはもうそろそろ1日の終わりなのだが、外を見ると清々しい朝の日差しが降り注いでいる。
『せっかくなので、早朝のインドの街を歩いてみよう。』
と思い立ち、さっき早朝の散歩に行って来た。
やっぱり早朝の散歩はいいね。
昼間は暑いし、夕方はすぐ暗くなってしまう。
早朝だったら、涼しい上に明るい、それに人も少ない。
散歩にはうってつけの時間帯だ。
さて、普段出ない時間帯に外に出ると、今まで見たことのない新鮮な光景が目に入ってくる。
まずは、新聞配達の少年を見かけた。
自転車のハンドルに、袋をぶら下げて、その中に新聞を入れている。
配り方は、よくアメリカ映画で見るような、投げ込み式だ。
とりあえず敷地内に入れとけばオッケー的な感じだ。
中には、二階の住人への配達もある。
そういうときも、道端から上手いこと、二階のベランダに投げ込んでいた。
さて、またてくてく歩いていると、歩道を掃除してるおばちゃん達がいた。
自分の店の前の歩道を掃いているおばちゃんたちだ。
以前も書いたが、インド人は所構わずゴミを捨てる。
なので、インドの道はゴミだらけだ。
さすがにインド人とはいえ、自分ちの店先にゴミが散らかってるのは気になるのだろう。
自分の店の前の歩道のゴミをきれいにかき集め、それを車道に捨てていた。(ちゃんと捨てないと、またすぐ散らかるよ)
さてさて、またてくてく歩いていると、食堂が開店していた。
『おお、こんな朝早くからやってるのか?!』(朝6時前)
が、見たところ、食事をとってる人はいない。
彼らのお目当ては、チャイだ。
チャイとは、インドのミルクティーで、牛乳に直接紅茶の茶葉を入れ、それを煮出して作る。(本当はもっと手順があるが、超ざっくりと説明)
さらに、砂糖もたっぷり入れるので、味が濃くてかなり甘い。
なので、通常チャイを1杯頼むと、普通のティーカップの3分の1くらいの少ない量で出てくる。
ちょうど、韓国の焼酎グラスくらいのグラスで出てくる。
その熱々のチャイを、ちびちび飲みながら、数人集まっておしゃべりするのが、インド人達のいつもの朝の姿なのだろう。
僕もそれに混じって、チャイを1杯頼み、ちびちび飲んだ。
『インドを離れたら、このチャイの味が懐かしくなるんだろうな~。』
とか考えながら。
『さて、そろそろ家に帰ろう。』
と思い、またてくてく歩いてると、たまに行くパン屋さんが開いていた。
このパン屋さんの親父さんは、インド人にしてはわりと愛想がいい。
(インド人はフレンドリーな人は多いが、基本的にお店の人は無愛想な人が多い。
日本とは真逆だな。)
僕がパン屋の前を通り過ぎるときに、パン屋の親父さんが、笑顔でインド風の会釈をして来た。
僕は一旦通り過ぎたが、やっぱりフルーツジュースが飲みたくなって、そのパン屋に戻った。
(やっぱ客商売で愛想は大事だね)
フルーツジュースが出来上がるのを待ってる間に、かなりお腹が減ってるのに気づいて来た。
僕は普段、お菓子なんて滅多に買わないが、まあいつもと違う光景を見に早朝の散歩をしているのだから、いつもと違うことをしよう、と思いチョコレート菓子を一つ買った。
早速そのチョコレート菓子を食べてみたが、元々期待していなかったけど、やはりあまり美味しくない。
インドやタイなど、暑い地域では、日本と同じチョコレートだと、常温ですぐに溶けてしまう。
なので、溶けにくいように、日本のチョコレートとは配分が変えてある。
つまり、口溶けが物凄く悪く作られてるわけだ。
こっちの方が硬くて美味しい、という人もいるが、僕はやっぱり日本のチョコレートの方が好きだな~。
さて、おやつも食べ終えたことだし、家に帰ろう。
それにしても、早朝の散歩はやっぱり気持ちがいいな~。
そういえば、一人で散歩、っていったら、多くの人がやっぱり妄想をしながら歩くと思うんだけど、、
僕もインドの街を散歩しながら、くだらない妄想をしていた。
インドの街には、牛が歩いているので、
『この牛一頭と自分一人だけで、何もない大草原で1ヶ月間過ごすことになったら、どうなるんだろう、、?』
なんてことを考えていた。
最初はやっぱり、牛と一緒に草を食べながら生き延びようとするだろう。
でも、草は消化出来ないので、二、三日で断念する。
やがて、腹が減ってどうしようもなくなってくるので、この牛を食べることを考え始める。
しかし、牛は獰猛な動物ではないとはいえ、身体がでかい分、力も強い。
正面から行ったら、角でやられてしまう。
背後から行っても、馬ほどではないにせよ、やはり後ろ蹴りを食らったら痛いだろう。
となると、横からボディを攻めまくるしかない。
とにかく、同じところを何度も何度も殴りまくる。
しかし、そのうち拳と手首が痛くなってくる。
これでは先に自分が参ってしまうので、膝蹴りだ。
ひたすら膝蹴りを繰り返し、ついに牛をノックアウト。
『さあ、食べよう!』
と思ったが、動物の皮はちょっとやそっとで破れるほどヤワには出来てない。
こんなの、人間の牙じゃ、文字通り歯が立たない。
となると、食べれるのは、舌しかない!
牛タンの踊り食いをする他ない。
気絶した牛の口を開け、牛タンにかじりつこうとしたとき、牛が目を覚まし、
「モ~~~!!」
と言って、逆に僕の舌をガブリ!!
『人間ってやっぱり、道具がないと弱い動物だよな~。』
なんて、ほんとにくだらない妄想をしてしまった。
まあ、そんなこんなで、今日の日記はゆる~い内容になってしまったが、普段の僕の頭の中なんて、このくらい締まりがない。
たまにはこんなんでいいでしょ、ってことでそろそろ寝よう。
PS.
ちなみに、調べたところによると、1日の長さは逆に長くなっていってるみたい。
5万年に1秒ずつ、1日の長さは増えていってるらしい。
ってことは、1日の長さが24時間16分になるのは、4,800万年後。
もしかしたら僕は、4,800万年後の未来からやって来たのかもなあ。。