昨日、またあの病院へ行って来た。
あの病院とは、今週の月曜日に、オーストラリアワーホリビザに必要な健康診断で行った、あの病院だ。
今回は何しにいったのかというと、ニュージーランドのワーホリビザに必要なX線写真をとるためだ。
色々考えた結果、インドにいる今のうちに、ニュージーランドのワーホリビザも取ってしまった方がいい、と気づいたのだ。
僕は、来年の3月で31歳になる。
ワーホリビザが取得出来るのは、31歳の誕生日が来る前までだ。
オーストラリアに行ったら、すぐに働き始める予定なので、恐らく今みたいに簡単に健康診断など行けなくなる。
それに、せっかくこの前、オーストラリアビザのためにX線写真撮ったのだから、それをニュージーランドビザに使い回せれば一石二鳥だ。
ってことで、また前回と同じ病院へ行って来た。
前回、月曜の午後3時頃へ行ったら、病院内はかなり混んでいて結構待たされた。
今回行ったのは、土曜日の午後3時頃。
今回は、病院内は非常に空いていた。
僕は受付に行き、こう言った。
「前回、月曜日にオーストラリアビザのために来ました。
今回は、ニュージーランドビザのために来たんですが。」
すると、受付のおばちゃんにこう言われた。
「指定医の診察受けれるのは月曜から金曜までだから、今日は無理だよ。
また月曜に来て。」
『ええっ?!なんだよそれ??』
ちなみに指定医とは、オーストラリアやニュージーランド政府から指定されたドクターのこと。
指定医によって行われた健康診断でないと、ビザ申請のための健康診断として認められないのだ。
そして、その指定医は、この病院にたった2人しかいない。
僕は、そのうちの一人、前回健康診断を行ってくれた(実際は何もしてないけど)ドクターに、ちゃんと予約を入れていた。
この病院のHPにある予約フォームで、土曜日の15時10分に、そのドクターの診察を受けれるように、予約をしておいたのだ。
僕は、その予約フォームの、予約完了画面をiPhoneで写真に撮っていた。
前回も結局、予約したのに予約されてなかったような反応をされたので、ちゃんと証拠を用意しておいたのだ。
僕は、受付のおばちゃんに、その画面をみせた。
すると、
「じゃあ、あっちの席に座って待ってて。」
と言って、前回診察してくれたドクターの診察室の前の席に案内された。
で、行ってみると、そのドクターはちゃんと診察室内にいた。
『普通に勤務してるじゃんかよ。。
じゃあなんでさっき、月曜から金曜までしかダメだって言ったんだ、、?!』
相変わらずインドの病院は意味が分からない。
今回は、空いていたので、ほとんど順番待ちもなく、スムーズに対応してもらえた。
結局今回も、全く健康状態を調べられることもなく、診断は終了した。
オーストラリアのビザは、病院とオーストラリア側が電子上で診断結果をやり取りする仕組みだったので、健康診断を受けるだけで終了だった。
だが、今回のニュージーランドビザは、ちょっと仕組みが異なる。
ニュージーランドビザの場合、病院側が書いた診断フォームを受け取り、自分でニュージーランドへ郵送しなくてはならない。
なので、また月曜に診断フォームを受け取りに行くことになった。
さて、ニュージーランドビザの第一段階は終った。
が、僕はこの日、もう一仕事残っていた。
実は僕は、その健康診断フォームに貼付けるための写真を持っていなかったのだ。
ここはインド。
当然、日本のようなパスポート写真用の自販機なんてものはない。
僕は、どこで写真を撮ればいいのか分からなかったので、受付のおばちゃんたちに聞いた。
そして、写真屋がある、通りの名前と、店の名前を教えてもらった。
僕は道行く人に尋ねながら、少し迷いつつも、なんとかそのお店に辿り着いた。
まあ、実際に行ってみると、お店の名前は全然違ったのだが、辿り着いたのでよしとしよう。
僕は、写真を撮られながら、ふと考えていた。
今回、健康診断に掛かった費用は、オーストラリアの分とニュージーランドの分、合わせても4千円ちょっと。
日本で健康診断を受診するとなると、安くて1回8千円。
高い所では4万円くらい取られることもある、と聞いた。
つまり、2つ受けるとなると、最低でも1万6千。
最悪8万くらい掛かってしまう。
そう考えると、ちょっと大変ではあったものの、インドで受けて良かったかな。
インドでやると、なんでも安く済んでしまう。
今撮られてる写真だって、日本で撮れば700円は掛かる。
インドだったら、こんな写真だってかなり安く撮れるはずだ。
そう思いながら、僕は写真を撮り終え、支払いをしようとした。
するとなんと、
「800ルピーだ(約1500円)。」
と言われた。
『高~~!?
え、マジで?!そんなにすんの??
まあでも、思えばタイで印刷しようとした時、1枚20円くらい掛かったこともあったもんな。
タイやインドの方が、日本よりもなんでも安いと思いがちだけど、中には日本よりも高いものもある。
もしかしたら、写真屋ってもの自体が、インドには少ないのかもしれない。
だからこんなに高くなっちゃうのかもな。。
いや、それにしても高くね??』
僕は、半信半疑ながら、800ルピーを財布から出した。
すると、写真屋の兄ちゃんはこう言って来た。
「そんなにいっぱい出すな。
本当は140ルピーだよ。
こんなに高い金額請求されたらまず、『なんでこんなに高いんだ?』って聞かないとダメだ。」
そう言って、660ルピー返して来た。
『なんのおせっかいだよ、、。』
僕はそう思いながらも、自分がインド生活に慣れきって、すっかり平和ボケしていたことに気づいた。
思えば、インドに来てすぐの時は、インド人は全員詐欺師だ、というくらいの気持ちで構えていた。
その当時だったら、こんな高い金額ふっかけられたら、
『なんでこんなに高いんだ?
もっと安くならないのか?』
と言っていたはずだ。
しかし、インドに住んでもうすぐ2ヶ月。
最近では、色んなものの相場が分かって来て、ぼったくられることはすっかりなくなってしまった。
なので、旅してた時に持っていた緊張感も、すっかり緩んでしまっていたのだ。
『いかんいかん。
こんなことでは、北インドに行ったら恰好のカモになってしまう。
よけいなおせっかいではあるけど、大事なことに気づかせてくれてありがとう。』
僕はそう思い、写真屋をあとにした。
さて、後は月曜日に診断フォームを取りに行って、それをEMSでニュージーランドに送れば、こちら側のやることは終了だ。
その後は、ビザが下りるのを待つだけ。
まあ、その郵便物が無事、インド国内を脱出してくれるのか、ということが非常に心配ではあるが、そこはもう祈るしかない。
あ、ちなみにオーストラリアのワーホリビザの進行状況確認した所、『letter created』ってなってた。
ネットで調べた所、これでビザは発給されたってことらしい。
ただ、発給されたら、メールで電子ビザが送られてくるはずなんだけど、それはまだ来てない。
まあまだ時間はあるので、とりあえず待ってみることにしよう。
どちらのビザも問題なく取れることを、祈っておこう。