インドに来ると、誰もが一度は通る道。
この道を通らなければ、インドの地に足を踏み入れたとは認めてもらえない。
その道を、人は『インドの洗礼』と呼んだ。
僕も、インド入国後5日目にしてようやく、『インドの洗礼』を受けることが出来た。
え?
『インドの洗礼』って、何ですかって?
もちろん決まってるじゃないっすか。
”下痢”っすよw
原因はやっぱりあれかな~?
初めて行った、やっすいケバブ屋さん。
今までは、ちょっとびびって、あまりに安そうな店には行かず、多少店構えのしっかりした所ばかりで食事してた。
だけど、
『そろそろ現地の生活に溶け込んでいかないと』、ってことで昨日初めて、地元の人達しかいかないような、やっすい、きったない店で食事してみた。
そしたら、案の定今朝、
『なんかお腹がおかしいぞ、、?』
と思い、トイレに行ったら、やはり下痢になってた。
まあ、幸い軽度の腹痛だったので、大事には至らなかったが。
だけどあれだな、インドなんかで生活してると、人間って本来強かったんだな、ってことが分かってくるな。
逆に言うなら、現代の日本人がどれだけ弱体化してたのか、ってことも分かってくる。
日本だったら、料理の中にちょっと埃が入ってたり、ちょっと料理がテーブルに落ちたりしただけで、もう食べれないとか思ってしまう。
そんな日本人からみると、地面に落ちて砂まみれになった食べ物を、ガリッガリッと食べる犬とかみると、
『生命力あるな~。』と感心してしまう。
でも、インドに来ると分かる。
人間も、犬なんかと同じように、強い動物だったんだってことが。
よく考えたら当たり前だけど、今現在地球上に生き残っている人間の身体には、本来ものすごく優秀な生存システムが備わっている。
これまで僕たちの祖先達は、何百万年もの間、絶望的に困難な状況でも生き延びて来た。
大飢饉の時も、大災害の時も、大戦争の時も、どんな困難な状況の時も、ちゃんと生き残れるためのシステムを、遺伝子に詰め込み、その生命を繋いで来たんだ。
だから、多少なりとも不衛生な環境、危険な環境に行ったとしても、そのうち自動的にその環境に適応出来るように、人間の身体は出来ている。
『インドの洗礼』も、インドで生きていく身体に生まれ変わり始めるサインのようなものだ。
そう考えると、下痢もなんかありがたく感じてきますよねw
まあでも、何ごとにおいても、段階を踏んで徐々に徐々にやっていかないと危ない。
いきなり超不衛生なモノ食べて、脱水症状になるくらい下痢しちゃってもまずいので、これからゆっくりとインドの食事に慣れていこうと思います。