今日、初めてインドの病院に行ってみたんだけど、あんなんで本当に良かったのかな~、、?
いや、まあちょっと聞いてもらいたい。

今日、初めてインドの病院に行った。
なんで病院なんかに行ったのかというと、以前も少し書いたが、オーストラリアのワーホリビザのためだ。
オーストラリアのワーホリビザを申請するのに、健康診断の受診と胸部X線写真が必要だったのだ。

基本的に、日本で生活していれば、ビザ申請に健康診断は必要ないのだが、僕は過去5年間に3ヶ月以上海外で生活してたことがあるので、健康診断の受診が必要だった。
まあ、そんなわけで病院に行ったわけなんだけど、、、

ん、ちょっと待った。
いきなり病院に行った所から話すると、その前の苦労が伝わらないな。。
なので、もう少し前から話をしよう。

まず、オーストラリアのイミグレから、
「あなたは健康診断を受ける必要があります。」
という通知が来た。

さらに、「その健康診断を受診する前に、あらかじめ病歴情報等を記入しておくように。」という通知も来ていた。
で、イミグレのHPから、病歴情報の入力フォームをダウンロードした。

入力フォームの内容を見てみると、非常に難解な英語が書いてあった。
僕はまだ、英語を勉強初めて1ヶ月半なので、病歴情報入力フォームなんてみても、何書いてるのかさっぱり分からない。

なので、日本語で分かりやすく解説してくれてるサイトを探した。
そのサイトの説明を見てみると、、ふむふむなるほど。

•病院に行く前に予め記入しておく箇所
•病院で、先生の目の前で自分で記入しなければならない箇所
•病院側が記入する箇所

の三つに分かれていることが分かった。

ちなみに、病院側の記入欄には、身長、体重、血圧、視力などの項目、その他にも、もはや何を聞きたいのか分からないような難しい項目等、たくさんの項目が書かれていた。

『こんなに色々検査するのか~。
時間掛かりそうだな。。

しかも、全部英語で受け答えしないといけない。。
大丈夫かな~、、。』

既に、病院に行く前からかなり不安になって来た。

さてさて、ここで一つ疑問がわいて来た。
この病歴情報入力フォーム、ダウンロードしたのはいいけど、これをどうすればいいんだろう、、?

『病院で、先生の前でサインとかしないといけないってことは、やっぱり紙に印刷して持っていかないといけないんだろうな、、?』
そう思ったので、ダウンロードしたPDFファイルを、USBに入れて、印刷をしに行くことにした。

が、ちょっと待った。
ここはインドだぞ。。

日本だったら、ちょっとその辺のコンビニに行けば、簡単に印刷出来る。
しかし、インドではそもそも、コンビニというものを見たことがない。

さて、どうしたものか、、?
『あ、そうだ!』

僕はあることを思い出した。
以前、パスポートのコピーが必要だった時に、印刷屋さんに行ったんだった。

『印刷屋に行けば、USBもなんとかしてくれるだろう。』
そう思い、近所の印刷屋さんに行ってみたが、、
「うちでは無理だ。」
と、断られた。

よく見てみると、Windows95とかが入ってそうなパソコンが置いてある。
確かに、あのパソコンじゃUSBは無理だ。
フロッピーディスクじゃないと対応してくれそうにない。。

何軒か印刷屋さんを回ってみたが、どこも同じようなもんだった。
『インドのシリコンバレーと呼ばれるIT都市バンガロールに、USBがまだ輸入されていなかったか、、、。』
僕は絶望感に襲われて来た。

「ちょっと、どっかUSB使える印刷屋ないの?」
と、印刷屋に聞いてみたところ、
「あそこならあるいは、、?」
と、ある店を教えてもらえた。

その店に行ってみると、なんとかUSBを使える環境だったので、そこでプリントアウトしてもらった。
僕は早速、その用紙に記入し終え、健康診断を受診する病院を、ネット上で予約した。

その病院は、オーストラリア政府指定の病院なので、ビザ申請関連の業務には慣れてるはず。
あとは、行ってしまえばなんとかなるだろう。

ということで今日、インドで初めての病院に行ってみたわけだ。

で、行ってみると早速問題が。。
どうも、予約が取れてなかったらしい。

まあ、でもそれは結局大した問題にならなかった。
とりあえず、椅子に座って待ってれば何とかなるらしい。
僕は、スタッフの女性に案内されたところで、座って待っていた。

病院内を見渡してみると、病院内の女性スタッフや女医さんはほとんど、インドの伝統衣装であるサリーを着ていた。
なので、はっきりいって、誰がスタッフで誰が患者なのかよく分からない。
女医さんも、白衣を着てればなんとなく威厳があるように見えるが、普段着なので、ただのおばちゃんにみえてしまう。

そんなことを観察しながら、しばらく待っていたが、、全然呼ばれる気配がない。
ちょっと不安になって来たので、さっき案内してくれた女性スタッフのところに行ってみた。

そして、
「あの~、オーストラリアのビザ申請のための健康診断で来てるんですが、、ここで座って待ってればいいの?」
と言いながら、病歴情報記入用紙をみせた。

すると、
『あ~、なるほどね~。』
みたいな感じで、記入用紙を見ながら、
「これ持って、受付のところに行って。」
と言って来た。

『ええ?!あんたがさっき受付からこっちに案内したんじゃないか?!
さてはよく分からずに適当に案内しやがったな、、。』

まあ、こちらの英語力がまずかったこともあるだろう。
僕は再び受付に向かった。

受付で資料等をみせると、
「まずはレントゲンを撮ってこい。」
と言われた。

僕はレントゲン室に案内され、レントゲン写真を撮影した。
あっさりしたもんで、1分くらいで終わり、何か書かれた紙を渡され、
「コンタルナンボルワンへ行け。」
と言われた。

「え、何?
コンタルナンボルワン??」

「ああ、コンタルナンボルワンだ。」

『なんだよそれ、、?』
僕が戸惑っていると、一人のスタッフが僕を案内してくれた。

連れて行かれたところは、、、ああなるほど。
『COUNTER No.1』ね。。

インド人の発音は、本当によく分からない。
基本的に、こっちが言ってることはある程度理解してもらえるが、あっちが言ってることは、ほとんど何言ってるか分からない。
インド人と話すと、いつも会話が一方通行になる。

で、また受付のスタッフと、一方通行のやり取りをしながら、またさっき座っていたところに案内された。
そして待つこと数十分。

なかなか呼ばれない。
ちょっと不安になって来たので、またさっきの女性スタッフの所に行った。

「あの~、まだ結構待ちます?」
するとその女性スタッフは、
「まだ結構順番待ちがあるので、、」
と言って、順番待ちの名前が書かれたリストをみせて来た。

そこには、僕の前に10人以上の名前が書かれていた。
「うわ~、こんなに。。
1時間くらい待つんですかね?」

「いや、多分30分くらい。」
そう言われたので、その女性スタッフの前の椅子に座って待っていた。

すると5分後くらいに、
「はい、あなたどうぞ。」
と言われた。

『ええ~、早~?!
あれからまだ2番目だぞ。
もういいのか、、、?』

思うにインドでは、スタッフに対して何か突っ込みを入れると、すぐに対応してもらえるんじゃないだろうか、、?
だからインド人達は、我先にと割り込んで行くのかな、、?

まあそれはともかく、僕は診察室に入っていった。
先生が、
「パスポートを見せて。」
と言って来たので、僕はパスポートを先生に渡した。

先生は、執拗にパスポートの写真と、僕の顔を見比べている。
僕は、インドの診察室がどうなってるのか気になったので、辺りを見回してみた。

『なるほどなるほど、こんな風になってるのか。』
そう思いながら、先生の方に向き直した。

すると、
『ええっ!?
この先生、まだパスポートの写真と見比べてるよ。。
どんだけ入念なんだ、、。』
確かに、7年前の写真で、僕は当時から6キロくらい痩せてるので、多少顔は変わってる。
でも、そんなに執拗に見なくても。。

入念な本人確認が終わり、次はデジカメで写真を撮られることになった。
僕は、今回の旅に出る前に髪を切って以来、もう2ヶ月半くらい髪を伸ばしっぱなしだ。
で、写真撮影の時に、髪が耳に掛かってるとダメなので、耳の後ろにかきわけるように言われた。

僕は、言われた通りに、耳に掛かっている髪の毛を、後ろの方にかきわけた。
すると、
「ダメだ。
もみあげも全部かきあげろ。」
と言って来た。

『いや、もみあげ全部は無理だろ、、?!』
僕は一生懸命もみあげをかきあげたが、何度もダメ出しが入った。

「ほら、そこに鏡あるから、それ見ながらもっとかきあげて。」

『なんでこんなに入念なんだよ、、?』
僕は、渾身の力でもみあげを耳の後ろにかきあげた。

そうして、ようやく写真撮影が終わった。

『一体、健康診断はいつ始まるんだ、、?』
僕がそう思っていると、
「はい、これで終わったから、これ持って受付に行って。」
と言われた。

『ええっ?!
お、終わり??』

僕は半信半疑の状態で、隣にいた女性スタッフの表情を見た。
女性スタッフの表情を見ながら、僕の聞き違いじゃないのか、確かめようとしたのだ。

すると、その女性スタッフも、
『はい、これ持ってさっさと受付に行って。』
というようなアイコンタクトをして来た。

『また別の所で診察があるのかな、、?』
と思いながら、受付に資料を渡した。

すると、
「はい、今日はこれで全部終わりだから帰っていいよ。」
と言われた。

「ええ~?!
だって、健康診断なんて一つもやってないよ。
レントゲン撮っただけだよ。

それに、この病歴情報記入用紙に、記入しないと行けない場所あるんだよ。
っていうかこの紙、病院側が預かっとくもんじゃないの?
俺が持って帰っていいの?」

僕は、気になったことを一気にまくしたててみた。
すると受付の女性は、

「いいの。
あとはこっちが大使館に、ちゃんと情報送っとくから。」

いやいや、情報も何も、何一つ調べてないのに、、、本当にいいのだろうか、?

僕は、釈然としない感じだったが、まあビザ申請に慣れてる病院がいい、と言うのだから、いいのだろう、と思い病院を後にした。
でも、本当にあんなんでいいのだろうか、、?

通常、健康診断が終って、次の処理の段階に行くまで、7~10日程掛かるらしい。
とりあえず今は、来週になるまで、結果を待つしかない。

本当にオーストラリアに行けるかどうか、不安になって来たぞ。。
果たして、無事にオーストラリアワーホリビザをゲットすることが出来るのだろうか。

ってなわけで、また来週。