今日はカポエラ教室に行って来た。
このカポエラ教室は、『MEET UP』というSNSを使って見つけたサークルだ。
僕は今、インドのバンガロールという都市に住んで一ヶ月になる。
一ヶ月住んでしまうと、もう定住してしまってるような感じもするが、まあ大きく言えばまだ旅の途中だ。
そんな旅人が、現地の人達のサークル活動に、気軽に参加出来るということは、SNSが普及する前には、あまりあり得なかったことだ。
僕が今回使った、『MEET UP』というSNSでは、世界の各地域ごとに行われているサークル活動を探すことが出来る。
そして、気になるサークル活動の詳細を見たり、コンタクトを取ったり出来る。
僕は、自分の住んでいるバンガロールのサークル活動を検索してみた。
僕は昔、ダンスをやっていたので、カポエラのサークルに興味を持ち、その詳細を調べてみた。
すると、Facebookページもあるということだったので、そちらの方に、
「今週参加したいです。」
的なことを書き込んだ。
すると、すぐに反応があったので、早速今日行ってみたという次第だ。
こんなに簡単に、現地のコミュニティに入っていけるというのは、本当にありがたい時代だ。
さて、実際に行ってみると、そこには十数人のインド人の参加者が集まっていた。
そして、先生が一人。
練習は、学校のクラブ活動のような流れで行われた。
まず、先生が手本を見せて、生徒達が真似する。
先生が出す課題メニューを、ひたすらこなしていくような感じだ。
そこまでスパルタな訓練ではないが、ここ最近運動不足の僕からすると、かなりハードなメニューだった。
夜7時半から9時まで、1時間半みっちりと基礎訓練を繰り返し、練習が終了した。
『おそらく明日、筋肉痛間違いなしだろうな。』
と思うくらい、中々の運動量だった。
さて、実際にインド人のサークル活動に参加してみて、色々感じたことがある。
まず、普段街で接しているインド人から得たイメージと、このサークル活動に参加しているインド人とは、だいぶ違いがあった。
僕のインド人に対するイメージは、順番を守らなかったり、まとまりがなかったり、すぐじゃれあったり、ふざけたりするイメージだった。
しかし、このサークル活動に参加しているインド人は違った。
ちゃんと順番は守ろうとするし、ある程度まとまってるし、先生の話を聞かずにふざけたりするということもなかった。
僕は改めて、
『現地のコミュニティに入り込んでみないと、その国の人達のことは分からないな』、と実感した。
まあこれは、考えてみれば当たり前の話なんだけど。
例えば、外国人が日本の店員さん達の対応とかを見ると、マニュアル通りで、人情のかけらもない人達という印象を受けるだろう。
でも、仕事を離れれば、結構人情もあったり、逆に時間とか約束とか守らないような適当な人だってたくさんいる。
海外の街をちょっと観光しただけで、その国の人柄なんかを分かった気になってはいけないな、と再確認させられた。
それから、このサークルに来ている人達の英語は、比較的聞き取りやすかった。
僕が普段接しているような、リキシャのドライバーや、食堂の兄ちゃんやおっちゃん達とは、若干異なるタイプの人達なのかな。
やはり、スマフォやSNSを使いこなすような人達は、ちょっと教育レベルが違うのだろうか?
それから、これはまあどうでもいいといえば、どうでもいいことなんだけど、僕が持っていってた水が、勝手に飲まれてた。。
日本だと中々ないでしょ?
人のペットボトルの水を勝手に飲むなんて。
でも、インドじゃ割と普通というか、水は皆でシェアするものだという感覚があるらしい。
これは、ネットで得た情報なんだけど、インド人は電車とかで隣に座った見ず知らずの人から、平気で水をもらったりするらしい。
『そんな、見ず知らずの人に口つけられたらやだなあ。』
と思うかもしれないが、そこは心配ない。
インド人は基本的に、コップで水を飲む時なんかも、コップに口を付けずに飲む。
普段から、水は回し飲みするものという前提で生きているのだ。
そんな情報をネットで見ていたが、本当だったんだな、と実感した。
まあ、こんな感じで、現地のコミュニティに入り込んでみると、いろいろと発見がある。
こんなに気軽に、そしてすぐに、現地のコミュニティに入れるようになったのも、本当にSNSのおかげだ。
一昔前までは、海外旅行と行っても、パッケージツアーで決められたルートを回るだけ、というのが主流だった。
でも、SNSの普及によって、これだけ自由自在に旅がコーディネート出来るようになった。
SNSが発達して以降、あまり旅に行ったことがない、という方は、機会があればぜひ、SNSを駆使して、自分で自由にコーディネートした旅の楽しさを味わってみてほしい、と思います。