インドには危険がいっぱいだ。
なので、インドにいるだけで自然と、自分の身体を守るための意識が高まっていくことを感じることが出来る。

実際に、身近にどんな危険が潜んでいるのかについて書いてみよう。

①インドの道には穴が多い

まず、インドの道には、そこら中に穴がある。
この”穴”というのは、何かの比喩表現ではない。

まさに文字通り、道に穴が開いているのだ。
簡単に言うと、側溝の蓋が取れたまま、放置されてるような状態だと思ってもらえればいい。

しかも、その穴が意外と深い。
50cmから、深い所では1m近い深さの穴が、塞がれずに放置されている。

さらに、インドの道は、日本ほど街灯が多くない。
なので、前を向きながら歩いていても、気をつけてないと、気づかずに落ちてしまう。

さらにさらに、インド人はほとんど靴を履かない。
サンダルか、もしくは裸足で歩いてる人もいる。

一体年間何人が、あの穴に落ちて怪我しているのだろうか、、?

②インドには野犬が多い

インドには、そこら中に野犬がいる。

彼らは、昼間はインドの暑さにやられて、死んだようにぐた~っとしている。
本当に死んだように動かないので、全く存在感がない。

なので、気づかずに踏んでしまいそうになることが結構ある。
下手に踏んでしまって、噛み付かれでもしたら大変だ。

なんせ、インドは世界で最も狂犬病による死者数の多い国だ。
狂犬病は、発症すればほぼ間違いなく死に至る、恐ろしい病気だ。
なので、インドの野犬には出来るだけ関わり合いにならない方がいい。

が、昼間は大人しくしている彼らも、日が落ちて涼しくなってくると、途端に元気になり始める。
日没後、辺りが完全に暗くなると、それまで人間様の道だった所が、お犬様の道になる。

通りを、3~4匹の野犬が占拠して、縄張りを主張してくるので、人間様はお犬様に遠慮して、回り道をしなければならなくなる。
(まあ、インド人は気にせず歩いていってるが、僕は怖いので回り道を選ぶ。
『インド人は強いから大丈夫なのか?』と思うが、実際に死者数世界一なのだから、やはり大丈夫ではないのだろう)

このように、インドの道は、日本の道のように、何も警戒せずに歩くというようなことは出来ない。

③生水が危険

まあこれは、インドに限らず、日本以外のほとんどの国がそうなのだが、生水を飲むのは危険だ。
よく食堂なんかに行くと水が出てくるが、これが水道水なのか、ちゃんと飲める水なのか、確証が持てないので、僕は基本的に飲まないようにしている。

なので、普段はミネラルウォーターを買って飲む。
が、他の物価に比べて、ペットボトルに入っているミネラルウォーターの値段は、それほど安くない。
2L入りで60~70円くらいだったかな。。

なので僕は、20L入りのタンクで買うことにした。
これだと、1タンク100円くらいで、激安になる。

『これで、水代もかなり安く抑えることが出来た。』
と安心してたら、タンクの水の最後の方になると、やたらとアリンコが浮いているのに気づいた。

恐らく、開封後に何かしらの方法で侵入したのだと思うが、(開封前から入っていなかったと信じたい)一体どうやって侵入したのか、、?

日本だったら発狂してしまいそうな事件だが、インドでアリンコみたいな小さなことを気にしていてもキリがない。
なので最近は、多少のアリンコだったら、その部分だけちょっと捨てて、他はあまり気にしないようにして飲んでいる。

しかし、ミネラルウォーターでも中々油断出来ない国である。

と、このように、インドでは身近な生活にも危険がいっぱいだ。
インドでは、常に警戒態勢をとっておかないと、身が持たない。

たまに日本のことを思い返すと、如何に安全な環境だったのかを実感出来る。
インドで暮らしてると、本当に色んな意味で強くなれそうだ。

が、僕が住んでるインド南部は、北に比べると温厚な人が多くて、非常に住みやすい所らしい。
よく旅人に、
「北インドは、南インドの比じゃないから、心して行った方がいい。」
と言われる。

『南インドでこれなのに、北はもっとか。。』
と考えると、少しげんなりしてしまうが、反面少し楽しみでもある。

一体、北インドには、どんな試練が待ち受けているのだろうか、、?
英語留学が終わったら、北インドの方も旅してみようと思うので、またいつか北インドの情報も発信していこうと思います。